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前回の内容は、上記となります。
術後、 一週間も立たないうちに腸閉塞になりました。
これは、今まで生きていて人生最大の痛みでした。
3時間ごとにモルヒネ投与、効いているのは2時間。
残り一時間は、七転八倒。
この痛みは、5日間続きました。
主治医は、「オペしましょう。輸血の準備も手術室も準備できています。」と、言った。
オペしたばかりの私のお腹は、開けてみないとわからないし、また、腸閉塞を起こすリスクもあったので、私は、オペは断りこの痛みと向き合うことにしました。
鼻の穴から腸へゴムホースのようなものを挿入され、
鼻の周りは、かぶれ、現代医学でこんな処置をするのだと
びっくりした!
七転八倒するベットの上で私は、心の中でこう思っていた。
「なんでこんな思いしなくてはいけないの?神さまなんていないんだ。」
挙句の果てには、痛くて痛くて「殺して、でもまだ死にたくないよ~」って、なんどもこんな思いを繰り返した。
絶食の日々・・・
あめを舐めたいと無性に思ったけど
自分の唾すら、飲んではいけない状況でした。
どうしてこんな体験しなくちゃいけないのか?
入院中、そんなことばかり考えていた。
食べることが大好きな私は、何一つ食べられない。
氷を舐めては、溶けた氷を吐き出す日々でした。
テレビをつけると、料理番組、美味しいお店の紹介、食べ物のコマーシャルばかり。
こんなに食の映像が多いんだ!と、食べ物の視聴率の高さの認識を新たにしました。
食べられないことの辛さを知った私。
食べたくても食べられなくなった人は、たくさんいる。
アレルギー、様々な病気、怪我などで。
そんなことに焦点が当たった。
私は、一時的に食べられないだけで治癒したら何でも食べることができる。
せっかく食べられないことを自ら体験した私は、
無駄にしてはいけないと一大決心した。
料理本を病室に取り寄せ読みあさり、テレビの料理番組を観まくりました。
今思えば、唾一つ飲めない私が、よくこんなことしたなぁ~と
自分を褒めてあげてたい((笑))
食べれない人のために、何ができるか。
小さな子供ひとりが周りのお友達が食べているのに自分だけ食べれない子に
何ができるか。
それは、本当にこころが動き、使命感に溢れる勢いで頭の中を駆け巡った。
自分で普通と思っていたこと、当たり前と思っていたこと、
身を持ってすべて、自己中だったことに氣づかされた。
こうしていることも、こういうことができることも・・・
食べられること、見えること、話せること、香りがわかること、
音が聞こえること、皮膚で感じること、手足を使うことができること・・・
一瞬一瞬、瞬間瞬間が、すべて奇跡でしかない。
生きていることが奇跡。
自分自身をもっと大切にしょう。
そうすると、やさしい気持ちになれる。
色んな病気が合って、辛くて苦しくて悲しくて治療が大変だったり
するけど、学びは大きい。
私は、食べられない体験をしたお蔭で拡がった。
そして、せっかくいろいろ
病気の体験をしているのだから、
それを伝えて笑顔を届けたいと思うようになりました。
それが、今日の仕事につながったのでした。
conitunes・・・